こんにちは。『Nozaki Music Class』講師の野崎玲欧(のざき れお)です。
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受験まであと2ヶ月。この時期、受験準備の仕上げとして活用したいのが「冬期講習会」です。冬期講習会は、日常の練習や通常レッスンでは得られない特別な指導を受けられる機会であり、短期間で実力を伸ばすための絶好の場です。
しかし、私がこれまで音大で講習会を担当してきた中で、目的意識を持たずにただ参加していた受講生を何人も見てきました。講習会を最大限に活用するためには、具体的な目標と計画が必要です。そこで今回は、冬期講習会を通じて「認定試験合格」を目指し、受験準備を効率化する方法をお伝えします。
『認定試験の3つのメリット』
1. 受験科目の負担軽減
認定試験の最大の魅力は、特定の受験科目が免除されることです。例えば、楽典や新曲視唱といった学科試験が免除されれば、試験当日は主科(ピアノや声楽など)の演奏に集中できます。
実際に、過去認定試験で楽典を免除された生徒は、試験直前の1ヶ月間を主科の曲の仕上げに費やし、見事に第一志望校へ合格しました。このように、認定試験は限られた時間を効率よく使うための重要な手段です。
さらに、主科で高い成績を残すことは、奨学金の獲得や外部講師によるマスタークラス参加など、入学後のチャンスにもつながります。
2. 精神的な余裕が生まれる
試験科目が減ることでスケジュールに余裕が生まれ、試験当日のプレッシャーが軽減されます。また、「認定試験に合格した」という実績が、受験生の自信を高める大きな要因となります。
ある生徒は、認定試験合格後、「楽典の試験が免除されているおかげで気持ちが楽になり、演奏に集中できた」と話していました。試験本番での安心感は、落ち着いて自分の力を発揮するために欠かせません。
認定試験は、試験そのものだけでなく、本番に向けた「疑似入学試験」としての価値も持ちます。この体験が、主科の試験にも良い影響を与えるのです。
3. 効率的な学習が可能
受験二ヶ月前の今、学習スケジュールが曖昧になっていませんか?
認定試験は、学習スケジュールを明確にする目標として活用できます。「1週間で過去問の楽典問題を3回分解き、間違いを分析する」「毎日1曲、新曲視唱を録音し、苦手な音程やリズムを確認する」など、具体的なタスクを設定することで優先順位がはっきりし、効率的に学習を進めることができます。
学習タスクを分解し、進捗をチェックリストや表に書き出すことで、何に集中すべきかが一目でわかります。優先順位を整理し、調整を加えながら進めることは主科の受験対策にも活かすことができるでしょう。
認定試験は、音大受験生にとって大きなメリットをもたらす制度です。冬期講習会を活用し、認定試験合格を目指すことで、受験本番に向けた余裕と集中力を手に入れましょう。
次回予告
冬期講習会は、音大受験生にとって大きなチャンスです。この特別な期間を活用し、認定試験合格を目指すことで、受験準備に自信と余裕を持つことができます。
次回のコラムでは、『副科ピアノ』に特化した対策方法をご紹介します。副科ピアノは受験生の評価を大きく左右する重要な科目です。短期間で効果的に仕上げるための実践的な方法をぜひご期待ください!